LGBTQ+当事者が抱えるリアルな悩みとは?
「男性は女性を、女性は男性を愛するのが普通」
「男性は男性らしく、女性は女性らしく」
「同性カップルの子どもは可哀想」
このような固定観念や偏見を持つ人は少なくありません。
最近では、テレビニュースやSNSでもLGBTについて取り上げられる機会も増えているものの、いまだに残る偏見や差別に苦しむ当事者もいます。
そんな中で、LGBT当事者の人はどのような悩みや不安を抱えているのでしょうか?
また、自分や身近な人がLGBTかもしれないと思ったとき、私たちはどうすれば良いのでしょうか。
この記事では、【LGBTの人が抱えやすい悩みや困っていることと解決方法】ついて解説します。
LGBT当事者はもちろんのこと、あなたの周りの大切な人が悩んでいる際の参考になればと思います!
そもそも「LGBT」とは?【意味の解説】
まず、そもそも「LGBT」とは何かご存知でしょうか?
LGBTの意味をあまりよく分からない、という方も多いかと思うので、まずは「LGBT」の意味について説明していきますね。
「LGBT」とはレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーという4つの言葉の頭文字をとって組合せたものです。
・「L」:レズビアン(女性→女性を好きになる性のあり方)
・「G」:ゲイ(男性→男性を好きになる性のあり方)
・「B」:バイセクシュアル(男性と女性の両性を好きになる性のあり方)
・「T」:トランスジェンダー(生まれた性別と自身が感じている性別が一致していない、違和感がある人)
このように、代表的な4つのセクシュアリティの頭文字をとってLGBTと言われています。
しかし、「性はグラデーション」とも言われているように、セクシュアリティは4つだけに限りません。
LGBTの他にも多様なセクシュアリティは存在しています。
他のセクシュアリティについて詳しく知りたい方は、別記事「LGBTQ+とは?簡単に誰でも分かりやすく解説!【5分でわかる豆知識】」にて詳しく説明しているのでぜひご覧くださいね。
LGBTの人々は、人口に占める割合が少ないことから、”セクシュアル・マイノリティ”と言われることがあります。
そんなセクシュアル・マイノリティの人々は、性的マジョリティと呼ばれる人々の悩みとどのような違いがあるのでしょう?
LGBTQ+当事者のリアルな悩みとは?
性的マイノリティの人々は、性的マジョリティと呼ばれる人に比べると、悩みが多い傾向にあるようです。
しかも、センシティブな内容だからこそ、あまり人に相談できずに悩み続ける人も多いはず。
ここでは、【LGBT当事者のリアルな悩み】について知るところから始めていきましょう。
1.自分の性が分からない
まず、「自分の性が分からない」と感じることがあるようです。
なぜなら、周りは異性を好きになり、当たり前に異性と恋愛を続けていく中で、自分はそうではないことに違和感を感じるからです。
特に、中学校〜高校までは男女交際も増えてきて、周りとは違うことに焦る人もいるはずです。
最近では学校でもLGBT講演などを積極的に行い、生徒も正しい知識を持つことができるようになりました。
とは言っても、いざ自分が「異性ではなく同性が好き」、もしくは「誰も好きになれない」という場合、周りとのギャップで悩むことが多くなります。
さらに、トランスジェンダーの場合は「自分が何者なのか分からない」と感じることも多いはずです。
特に、「男らしく」や「女らしく」という言葉はまだ私たちの日常で使われていますよね。
心の中では「自分は男(女)だ」と感じていても、周りからの扱いや、成長していく身体に戸惑うことも多いでしょう。
2.誰にも相談ができない
続いて、「誰にも相談できない」と孤独を感じるLGBT当事者も多くいます。
特に、性に関するトピックは繊細なだけあって、まだまだ「タブー」のような位置付けになっていますよね。
さらに、いくらLGBTの認識が浸透してきたとはいえ、周りの友人たちに相談したら「嫌われるのでは?」と不安に感じることもあるでしょう。
最近では、悲しいことに勇気を出してカミングアウトをしたけど、友人に勝手にアウティングされてしまい自ら死を選ぶという事件もありました。
※アウティング:ある人のセクシュアリティについて、本人の許可なく第三者に言いふらしたり、SNSに書き込んだりすること。
友人や家族にも相談できずに悩み続けるLGBT当事者は、まだまだ多いといえそうです。
3.周りに嘘をつき続けなければならないこと
LGBT当事者の中にはセクシュアリティをオープンにして生きている人もいますが、まだまだそれは少数派かもしれません。
LGBT当事者の多くは「クローゼット」として、誰にもカミングアウトせずに秘密にして日常生活を送っている人も多くいます。
そんな彼らは、事あるごとに嘘をつかなければならなくなります。
例えば、同性愛者の人が「彼氏(彼女)入るの?」と聞かれたら、自分の同性パートナーを異性のパートナーに見立てて話を合わせることも多いかもしれません。
もしくは、長年付き合っているパートナーがいるけど、同性であるがためになかなか友達に紹介できないといったこともあります。
気持ちがうまく切り替えられる人であれば問題ありませんが、嘘をつき続けることによって心が疲弊してきてしまう人もいるでしょう。
4.家族から理解されない
勇気を出してカミングアウトをしたものの、家族から理解が得られないという話は良く耳にします。
特に、50代以降の年代は「男らしく、女らしく」と言われて育てられてきた世代でもあります。
そんな世代では、まだ「男性と女性が結婚することが当たり前で健全な恋愛」だと信じていることでしょう。
そんな彼らに「同性カップルで結婚をしたい」と申し出たら、理解されずに反対される可能性があります。
もちろん、「まさか自分の子どもが…」とショックを受ける気持ちもあるかと思いますが、理解されるには時間がかかると思っておいた方がいいでしょう。
5.同性婚が認められていない
日本では残念ながら「同性婚」が認められていません。
そのため、いくら心から愛し合っているパートナーがいても、法的な夫夫(婦婦)になることができません。
男女の恋愛には「結婚」というゴールがありますが、同性同士の恋愛にはそのような選択肢がないのもLGBT当時者を悩ます原因の1つだったりします。
いい年齢になってくると、実家でも
「いい人はいないの?」
「そろそろ結婚の話はないの?」
と急かされることもあるでしょう。
そんな時に同性パートナーを堂々と両親に紹介できないのも辛いですよね。
同性婚ができないことが、LGBT当事者が悩む大きな原因の1つであることには違いありません。
自分や身近な人がLGBTかもしれないと思ったらどうする?
もし、自分自身や周りの身近な人がLGBT当事者かもしれないと思ったら、どう行動するのが正解なのでしょう?
結論から言うと、信頼できる相談者を探すことが大事です。
まず、自分自身の性に悩んだ時や、身近な人で性的マイノリティの人がいる場合にどんなことをしたらいいか分からない時は、信頼できる相談者を探すことが有効です。
信頼できる相手なら、あなたを裏切ることはありませんし、アウティングすることもないでしょう。
それに、あなたのことを良く知っている人だと、客観的なアドバイスを貰えることもあるかもしれません。
しかし、みんなが全員「信頼できる相談者」がいるとは限りませんよね。
そんな時は、LGBT相談窓口に電話をかけてみましょう!
インターネットで「LGBT相談窓口」と検索すれば、数多くの団体の連絡先が出てきます。
誰かに相談をすることで自分の考え方を改めることができ、他の人の考え方も得られるため、視野もきっと広がるはずです。
まとめ
どうでしたか?
LGBT当事者のお悩みって、性的マイノリティーでない人からするとあまり想像できないことかもしれません。
しかし、こうして改めて確認してみると、日本の制度の遅れが大きな原因になっているんですよね。
特に、最近では世界で同性婚やLGBT当事者を受け入れるような動きに変わりつつあります。
しかし、日本は先進国の中でも慎重すぎるほど、同性婚議論が行われています。
将来はこのようなことに悩む性的マイノリティーがいなくなることが理想ですよね。
私たち「日本LGBTサポート協会」では、真剣な出会いを探しているLGBTQ当事者向けの結婚相談所をやっています。
まだまだ社会に偏見や差別が残る中で、LGBT当事者たちが理想のパートナーを見つけるのは意外と難しかったりします。
「今年こそパートナーを作りたい!」と、真剣に恋人探しをしているあなたを全力でサポートをさせていただきます!
なかなか良い出会いに恵まれない、と悩んでいる方がいたら、ぜひ連絡をください!
相談はいつでも受け付けています。(※相談は女性代表の松村が行います)
↑LINEからでも大丈夫です!
ぜひ、今年こそ素敵なパートナーを見つけて楽しく幸せな人生を作っていきましょう。