日本LGBTサポート協会の活動レポート

ゲイが抱えるリアルな悩みと、葛藤を乗り越えるためのヒントとは?

LGBTという言葉が広く認知されるようになった近年、ゲイの人々を取り巻く環境も少しずつ変化しています。

一昔前では、ゲイは差別や偏見の対象となっていて、彼らは自身のセクシュアリティを公にすることはできませんでした。

しかし、インターネットやSNSが発達した今では、若い世代を中心に少しずつ考え方も変わりつつあります。

例えば、LGBT当事者であることに偏見を持つ人も少なくなり、テレビに出演する芸能人でも「ゲイ」を公表する人も出てきましたよね。

とはいえ、依然としてゲイであることによる様々な悩みを抱えている人は少なくありません。

この記事では、【ゲイが抱えるリアルな悩みと、それらを乗り越えるためのヒント】を紹介していきます。

あなた自身、もしくはあなたの周りの大切な人に当事者がいる場合、この記事を読むことによって葛藤を乗り越えるためのヒントを得ることができるはずです。

ゲイが抱える6つの悩みと解決策

 

性的マイノリティではない人にとって、ゲイの人々が日常でどのようなことに悩むのかイメージすることは難しいかもしれません。

そこで、【ゲイの人々が抱える代表的な悩み】を5つ程書き出してみました。

1. 自分自身がセクシュアリティを受け入れられない
2.カミングアウトをするべきか
3.恋愛関係の難しさ
4. 差別や偏見
5.法制度・制度面での課題

彼らがリアルに抱える問題を1つずつ見ていきましょう。

1. 自分自身がセクシュアリティを受け入れられない

ゲイであることを受け入れることは、多くの人にとって容易ではありません。

社会的な偏見や周囲からのプレッシャーなど、さまざまな理由で自身のセクシュアリティを受け入れられずにいます。

自己受容に苦しむゲイの人々は、例えば以下のような葛藤を抱えることがあります。

・自分の性的指向を恥じ、否定してしまう
・周囲に打ち明けられない
・同性愛者であることを誰にも言えない
・恋愛や性的な関係に踏み出せない

性的マイノリティであるがゆえに、周囲のように気軽に友人と恋愛の話が出来なかったり、恋愛を楽しむことができなくて苦しむこともあります。

特に、思春期の当事者にとっては、この悩みを誰に相談したらいいのか分からず、一人で悩み続けてしまう傾向にあるようです。

しかし、ずっと一人で抱え続けるのは心に限界が来てしまいます。

そこで、この悩みを乗り越える方法をいくつか紹介します。

・信頼できる人に打ち明ける:家族、友人、カウンセラーなど、信頼できる人に自分の性的指向を打ち明けることは、大きな一歩となります。まずは、あなたの周りで信頼できる人を探してみてください。

・LGBTコミュニティに参加する:同じ悩みを抱える人たちと出会い、交流することで、孤独感を和らげ、自分自身を受け入れる勇気をもらえます。

・LGBTに関する情報収集をする:LGBTに関する書籍やウェブサイト、SNSなどから情報収集をすることで、自分自身について理解を深め、自己肯定感を高めることができます。

・専門家に相談する:自己受容に苦しんでいる場合は、カウンセラーやセラピストなどの専門家に相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。

2.カミングアウトをするべきか

「カミングアウト」とは、ゲイであることを周囲に打ち明ける行為を言います。

そして、このカミングアウトは人生における大きな決断であり、多くの不安や葛藤を伴います。

カミングアウトを躊躇する理由は様々ですが、主な理由としては以下のようなものが挙げられます。

・周囲の反応が怖い
・差別や偏見を受けるかもしれないという不安
・関係性が悪化するかもしれないという不安

カミングアウトは、決して義務ではありません。

カミングアウトするかどうか、そしてそのタイミングは、本人の自由です。

しかし、多くの性的マイノリティにとって「カミングアウト」は大きなハードルでもあります。

カミングアウトは心理的なハードルが高いものの、本当に心から信頼できる人に知ってもらい、受け入れられると彼らの心も安定していきます。

例えば、信頼できる人へカミングアウトをすることで、以下のようなメリットがあります。

・自分らしく生きられる
・周囲との信頼関係を築ける
・孤独感を解消できる

このように、誰か1人でもあなたの本当のことを知ってくれる人がいれば、あなたの人生はより生きやすくなることは間違いありません。

そして、自分らしい人生を選択できるようにもなるでしょう。

とはいえ、誰にでもカミングアウトをしていいという訳ではありません。

カミングアウトを検討している場合は、以下のような点に注意しましょう。

・安全な環境を選ぶ:カミングアウトする相手や場所を選ぶことが重要です。
・タイミングを見計らう:相手や状況に合わせて、タイミングを見計らってカミングアウトしましょう。
・準備をする:カミングアウトする前に、どのように伝えるか準備しておきましょう。
・サポートを求める:必要に応じて、家族、友人、カウンセラーなどからサポートを求めましょう。

カミングアウトは、人生における大きな転機となる可能性があります。

そして、多くの場合はカミングアウトすることで、より自由で充実した人生を送ることができるようになりますよ。

3.恋愛関係の難しさ

同性愛者にとって、恋愛はさまざまな困難を伴います。

例えば、性的マイノリティの人はそうでない人に比べて、

・出会いの機会が少ない
・偏見や差別を受ける
・法的な制約がある

というように、いくつかの課題があります。

特に、多くのゲイの人々は職場やプライベートで自身のセクシュアリティを公表していません。

そうなると、必然的に出会いの場が少なくなっています。

事情を知らない友人や上司に、いつも「女性を紹介するよ」と言われるかもしれませんね。

さらに、まだまだ偏見や差別が残っているのも、ゲイが恋愛をするのに難しいと感じる1つの原因かもしれません。

特に、自身の両親がLGBTに対して否定的な考えを持っている場合だとよりそれを強く感じることになるでしょう。

とはいえ、同性愛者のカップルでも幸せな恋愛をしている人が沢山いるのも事実です。

ゲイの人が幸せな恋愛をするヒントをいくつか紹介しますね。

・積極的に出会いを求める
・自分らしくいる
・ありのままの自分を受け入れてくれる人を見つける

まず、最初は積極的に出会いの場に足を運ぶことが大切です。

今はLGBT向けの出会いの場やアプリなども沢山出ています。

これらを活用して、積極的に出会いを求めることで、共通の趣味を持つ人と出会うことができるでしょう。

また、「自分らしくいる」ことも非常に大切です。

自分らしくいることで、あなたの魅力も発揮できることでしょう。

そして最後に、ありのままを受け入れてくれるパートナーを見つけることも重要です。

私たち「日本LGBTサポート協会」でも、全ての性的マイノリティの出会いをサポートしています。

「今年こそはパートナーを作りたい」と考えている方がいたら、ぜひ連絡をください!

全国の仲人の紹介が可能です

お問い合わせ

↑LINEからでも大丈夫です!

同性愛者であることを理由に、恋愛をあきらめる必要はありません。
自分自身を大切にし、積極的に行動することで、素敵なパートナーを見つけることができますよ。

4. 差別や偏見

ゲイは、社会の中で差別や偏見に直面しています。

「差別」と言ってもその手段はさまざまで、これらの差別は時にゲイの人々の生活や人生にまでも狂わせてしまいます。

例えば、

・言葉による差別:差別的な言葉や表現で傷つけられる
・身体的な暴力:暴行や嫌がらせを受ける
・差別的な扱い:就職や住居などにおいて、差別的な扱いを受ける

というように、さまざまな場面で差別を受ける可能性があります。

差別は、ゲイの人々の尊厳を傷つけ、心身に大きな影響を与えます。

もし、差別を受けてしまった場合には、以下のような対処法があります。

①証拠を記録する:差別を受けた日時、場所、内容などを記録する
②相談する:信頼できる人に相談したり、LGBT支援団体に相談したりする
③法的な措置を検討する:場合によっては、法的な措置を検討することもできます

差別は決して許されるものではありません。

差別を受けた場合は声を上げ、差別と闘うことが重要です。

5.法制度・制度面での課題

同性愛者を取り巻く社会環境は、近年少しずつ改善されています。

しかし、依然として多くの課題が残されています。

その中でも「同性婚」は、大きな課題として今まさに政治でも取り上げられていますよね。

同性婚が認められていないことによって、実際に多くの性的マイノリティの人々が困っています。

愛し合っているのに「性別」を理由に、国から家族として認められていないのです。

同性婚が認められ、社会全体の理解と協力を得ることができれば、ゲイの人々がより生きやすい社会を実現することができるでしょう。

結論:幸せになる唯一の方法は自分らしく生きること


ゲイの人々が日常で抱える悩みは、多岐にわたります。

しかし、これらの悩みは決して解決不可能ではありません。

自分自身を大切にし、周囲の人に理解を求め、社会を変えていくことで、ゲイの人々は自分らしく生きることができるようになります。

この記事が、ゲイが抱える悩みの理解を深め、解決に向けて一歩踏み出すためのヒントとなることを願っています。

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