日本LGBTサポート協会の活動レポート

【アセクシュアル】結婚は必要?自分らしい幸せのカタチを見つける

恋愛感情や性欲を感じにくい「アセクシュアル」。

周囲の理解が得られず、孤独を感じたり、結婚や出産へのプレッシャーを感じたりする方も少なくありません。

しかし、アセクシュアルだからといって、 結婚できない、子どもを持てないわけではありません。

アセクシュアルの人でも、素晴らしいパートナーに出会い、2人らしい愛のカタチを実現している人も沢山います。

今回は「アセクシュアルの人に結婚は必要なのか?自分らしい幸せのカタチを見つける方法」をお話ししていこうと思います。

自分らしさを大切にして、そして多様な生き方が認められる社会を目指して、アセクシュアルと結婚、そして幸せな生き方について一緒に考えていきましょう!

アセクシュアルとは?

「アセクシュアル」とは、性的欲求をほとんど、または全く感じないセクシュアリティのことを言います。

例えば、

・好きな人ができても、恋愛感情が芽生えない
・恋愛ドラマや映画を見ても、共感できない
・周囲が盛り上がる恋愛話に、興味が持てない
・性的な魅力を感じる人がいない
・性行為に興味がない、または嫌悪感を感じる

など、人によってアセクシュアルの程度や表現はさまざまです。

また、「ノンセクシュアル」というセクシュアリティと混同してしまう人も多いですが、
この2つのセクシュアリティの違いは”恋愛感情を抱くのか・抱かないのか”という点で異なります。

・性的な欲求がない=アセクシュアル
・恋愛感情があり、性的な欲求がない=ノンセクシュアル
そんなアセクシュアルの当事者は、世間ではどれくらいの割合で存在するのでしょう?

厚労省の「性的指向と性自認の人口学-日本における研究基盤の構築」チームが2019年に大阪市民を対象に行った調査によると、回答者のうちアセクシャルだと回答した人の割合は0.8%ほどだったと言います。

レズビアンやゲイ、バイセクシュアルの人々に比べると、割合も少なくあまり知られていないセクシュアリティだからこそ、自身の性に悩むことも多いようです。

アセクシュアルの悩み

アセクシュアルは、人口の約1%と比較的希少な性的な指向であるがために、周囲からの理解を得られにくいという悩みを抱えています。

例えば、

・「恋愛しないの?」と不思議がられる
・「結婚しないの?」と心配される
・「子どもは?」と尋ねられる
・「まだ若いから、これから変わるかも」と言われる
・「本当は好きなのに隠しているんじゃない?」と疑われる
・「まだ本気で好きな人に出会っていないだけだよ」と声をかけられる

このような言葉や態度によって、「自分は異常なのではないか」、「周囲に合わせるために、無理をして恋愛や結婚をしなければならないのではないか」と将来を不安に感じてしまうことがあります。

また、恋愛や結婚、出産といった社会的な期待から、プレッシャーを感じるアセクシュアルも少なくありません。

このような不安や周囲の期待ばかりに囚われてしまうと、本来の自分らしさを失ってしまうこともあります。

そのようなことに至らないためにも、アセクシュアルの人々はどのように「自分らしい幸せのカタチ」を見つけていけばいいのでしょう?

自分らしい幸せのカタチを見つけるヒント:アセクシュアルの恋愛・結婚

アセクシュアルだからといって、恋愛や結婚が全くできないわけではありません。

むしろ、自分にとっての幸せな恋愛や結婚の形を、より自由に選択できると言えるでしょう。

アセクシュアルの恋愛

ロマンチックな関係を築きたいアセクシュアルもいれば、友情のような関係を築きたいアセクシュアルもいます。

恋愛感情を感じなくても、相手と一緒にいることが楽しい、信頼できる関係を築きたいという気持ちがあれば、恋愛は可能です。

大切なのは、自分にとって何が大切なのか、どのような関係性を築きたいのかを明確にすることです。

アセクシュアルの結婚

アセクシュアルは、恋愛感情がなくても結婚できます。

共同生活のパートナーが欲しい、家族が欲しい、経済的な安定を図りたいなど、結婚にはさまざまな理由がありますよね。

お互いの価値観やライフスタイルを理解して、尊重し合える相手であれば、アセクシュアルであっても、幸せな結婚生活を送ることができるはずです。

ただし、結婚相手がアセクシュアルであることを理解しているかどうか、子どもを持つことについてどう考えているかなど、事前にしっかりと話し合っておくことはとても重要になります。

アセクシュアルの家族のカタチ

近年では、血縁関係のない家族やLGBTQ+カップルの子育てなど、多様な家族の形が認められるようになってきていますよね。

アセクシュアルにとっても、結婚や出産にとらわれず、自分らしい家族の形を選択することが可能になっています。

共同生活のパートナーと家族のような関係を築いたり、友人と子育てをしたりと、さまざまな選択肢があることを知っておくといいですよ。

アセクシュアルの人がパートナーを見つける方法

アセクシュアルの人がパートナーを見つける方法はいくつかあります。

ここでは、その方法をいくつか挙げて紹介しますね。

アセクシュアル向けのコミュニティに参加する

近年、インターネット上を中心に、アセクシュアル向けのコミュニティが数多く立ち上げられています。

これらのコミュニティでは、同じ悩みを持つ仲間と交流したり、情報交換したりすることができるようです。

また、イベントや交流会なども開催されており、パートナー探しに役立つこともありますよ。

LGBTQフレンドリーなマッチングアプリを使う

近年、LGBTQフレンドリーなマッチングアプリも登場しています。

これらのアプリでは、プロフィールにアセクシュアルであることを明記することができ、同じ価値観を持つ相手を見つけることができます。

最近ではマッチングアプリで恋人を探すのも珍しくなくなってきました。

カジュアルな出会いを探している方にはオススメの方法です。

LGBTQ専門の結婚相談所に相談する

「一生を共にできるようなパートナーを見つけたい」という人は、LGBTQ専門の結婚相談所に相談するのも1つの方法です。

LGBTQ専門の相談所であれば、最初からセクシュアリティへの理解があるので余計な説明なども必要ありません。

私たち「日本LGBTサポート協会」は、なかなか出会に恵まれないLGBT当事者同士を繋げるためのお手伝いをしています。

仲人さんはみなさん、LGBTの研修をしっかりと受けていますので、LGBTの基礎知識や守秘義務を守れる信頼できる仲人ばかりです。

「なかなか良い出会いに恵まれない」と悩んでいる方がいたら、ぜひ連絡をください!

相談はいつでも受け付けています。(対応は女性の代表が行います)

お問い合わせ

↑LINEからでも大丈夫です!

このように、アセクシュアルの人がパートナーを見つけるためには様々な方法があります。

自分に合った方法を見つけて、ぜひ素敵なパートナーを見つけてくださいね。

まとめ:人を好きになれないのも1つの「性のあり方」

アセクシュアルは、恋愛感情や性欲を感じにくい性的な指向です。

しかし、アセクシュアルだからといって、結婚できない、子どもを持てないわけではありません。

自分らしさを大切にし、多様な生き方が認められる社会を目指して、アセクシュアルと結婚、そして幸せな生き方について考えていきましょう。

大切なのは、

・自分自身を理解し、受け入れること
・周囲に理解を求めること
・幸せのカタチに囚われすぎず、自分らしい幸せを追求する

です。

今年こそ素晴らしい理想のパートナーを見つけて、人生をよりハッピーに生きていきましょう!

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