LGBTQ+とは?簡単に誰でも分かりやすく解説!【5分でわかる豆知識】
「LGBTQ+という言葉は何となく聞いたことがある。
だけど、どんな意味なのかはあまりよく分かっていないかも…。」
という人は意外と多いのではないでしょうか?
最近では、テレビ番組はもちろんのこと、SNSやネットニュースでも「LGBTQ+」という用語を目にする機会が増えましたよね。
だけど、実際にこの言葉の意味などを深く理解していますか?
多様性を認める風潮になりつつある今、私たちはもっとLGBTQ+について知っておくことが大切です。
あなたの周りの大切な人を守れるように、今回は【LGBTQ+とは?】について誰でも分かりやすく解説します。
みなさんもこの機会に、ぜひLGBTについて一緒に学んでいきましょうね!
LGBTQ+の解説前に知っておくべき概念
まず、LGBTの用語を知る前に理解しておくべき概念があります。
それが、
・性自認
・性的指向
・生物学的性
・性別表現
の4つです。
この4つの意味や違いを知っておくことで、LGBTQ+への理解もスムーズに進むでしょう。
性自認
「性自認」とは、自分がどんな性別だと感じるかの認識のことを言います。
多くの人は、生まれた時に男女の性別に分けられますが、なかには「自分は男でも女でもない」と感じたり、「割り当てられた性別とは違う」と考える人もいます。
このように、自分の性への感じ方はさまざまなことから「性自認」と言われています。
性的指向
「性的指向」とは、好きになる・惹かれる性別のことを指します。
例えば、「異性愛者(性的マジョリティー)」と言われる人々は、異性に惹かれる人のことです。
(ex:男性→女性、女性→男性)
反対に、「同性愛者(性的マイノリティー)」は、同性に惹かれる人のことを言います。
(ex:男性→男性、女性→女性)
なかには男性と女性の両方の性別に惹かれる「両性愛者」もいます。
性的指向も性自認と同様に、みんなそれぞれ感じ方や捉え方に違いがあるんですね。
生物学的性
「生物学的性」とは、外性器、内性器などの生物学的特徴により、性のあり方を考えることです。
わかりやすくいえば、「身体の性」ともいえるでしょう。
例えば、女性は妊娠出産やができますが、男性はできませんよね。
そういった身体的機能の違いからアプローチする方法が「生物学的性」となります。
性別表現
最後に、「性別表現」は服装やしぐさ、言葉遣いなどから性へのアプローチをすることを指します。
例えば、テレビ番組などで活躍しているオネエタレントが分かりやすいかもしれません。
IKKOさんやマツコデラックスさんは、生物学的性は「男性」となりますが、表現したい性は「女性」となります。
「らしさ」の性とも言われる性別表現ですが、服装や言葉遣い、振る舞いを、自分自身
がどのように表現したいかを言います。
また、性別表現は性自認と一致することが多いですが、必ずしも一致しない場合もあります。
【まとめ】
①「性自認」:「こころ」の性。自分自身が認識している性別のこと
②「性的指向」:「好き」の性。恋愛感情や情緒的・性的な関心がどの性別に向かっているかを示すもの
③「生物学的性」:「からだ」の性。身体的な特徴や染色体などより客観的に判断されるもの
④「性別表現」:「らしさ」の性。服装や言葉遣い、振る舞いを、自分自身がどのように表現したいかということ
【5分で分かる豆知識】LGBTQ+とは?
ここでは、「LGBTQ+とは何か?」について分かりやすく解説していきますね。
まず、「LGBT」はレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーといったセクシュアリティの総称です。
・「L」:レズビアン(Lesbian)
・「G」:ゲイ(Gay)
・「B」:バイセクシュアル(Bisexual)
・「T」トランスジェンダー(Transgender)
それぞれの性のあり方の頭文字をとって、LGBTと呼ばれているんですね。
それでは、その代表とも言われる4つのセクシュアリティについて深堀りして解説します。
「L」:レズビアン(Lesbian)
レズビアンとは、女性として女性を好きになる「女性同性愛者」を言います。
性的少数者全般を指すLGBTの「L」に当たります。
呼称する際には「レズ」は正しい表現ではありません。
「レズビアン」や「ビアン」と表現すると良いですよ。
「G」:ゲイ(Gay)
ゲイとは、男性として男性を好きになる「男性同性愛者」を指します。
こちらは、性的少数者全般を指すLGBTの「G」に当たります。
海外では、男女関係なく「同性愛」のことを「ゲイ」と表現することもあります。
「B」:バイセクシュアル(Bisexual)
バイセクシュアルとは、男性と女性の両性に惹かれる性のあり方を言います。
異性愛や同性愛のように対象となる性別が1つに限定されず、両方に魅力を感じる点が特徴です。
「T」トランスジェンダー(Transgender)
トランスジェンダーとは、生物学的性と性自認が一致していない人をいいます。
分かりやすく言うと、男性に生まれたが心は女性である人、反対に、女性に生まれたが心は男性であるというような感じですね。
これまで紹介した「L」、「G」、「B」が性的指向に基づいて名前が割り当てられているのに対し、「T」のトランスジェンダーだけは「性自認」に基づいて名前が付けられていることがポイントです。
LGBTQ+だけじゃない?!その他のセクシュアリティ
ここまで、代表的なセクシュアリティである「LGBT」をご紹介してきましたが、その他にも沢山の種類があるのをご存知ですか?
『LGBTQQIAAPPO2S』
実は、LGBTQ+を紐解くと、このようにゾロゾロと多様なセクシュアリティが続きます。
それだけ性のあり方というのは多様であることが分かりますね。
ここからは他のセクシュアリティの一部を紹介していきます。
クエスチョニング
「クエスチョニング」は、英語のQuestion(疑問、疑い)という言葉が由来となっており、LGBTQの「Q」とも表現されています。
クエスチョニングはその言葉通り、
「自分の性別に迷っている」
「自分の性別はもしかしたら男でも女でもないのかもしれない」
「自分はもしかしたら同性も恋愛対象なのかもしれない」
という人が該当します。
アセクシュアル
「アセクシャル」とは、他者に対して性的欲求を抱くことが少ない、またはまったく抱くことがないセクシャリティを指します。
別名、「エイセクシャル・エイセクシュアル・無性愛・Aセクシャル」とも呼ばれます。
恋愛感情(好きという感情)は問わないものの、相手に対して性的欲求を抱かないという点が大きな特徴です。
ノンセクシュアル
「ノンセクシャル」とは、他者に恋愛感情を持つけれども、性的欲求を持たない人と定義されています。
よくアセクシュアルと混同されてしまう人も多いですが、
「アセクシュアル=恋愛感情の有無は問わないが、性的欲求も湧かない人」であるのに対して
「ノンセクシュアル=他者に恋愛感情を持つけれども、性的欲求を持たない人」
となります。
LGBTQ+をもっと理解するためにおすすめの本
多様なセクシュアリティを紹介しましたが、LGBTをもっと深く理解したい人には「本」をおすすめします!
以下の3冊の本は、LGBTをもっと深く知りたい人におすすめできる分かりやすい本なので、興味のある方はぜひ手にとって読んでみて下さいね。
・「LGBTだけじゃ、ない! 「性別」のハナシ」(ぶんか社)
・「LGBTってなんだろう? -からだの性・こころの性・好きになる性」(合同出版)
・「はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで (スッキリわかる!)」(ナツメ社)
これからLGBTについて学んでいきたい人や、LGBT当事者の理解を深めたい人はぜひ手にとってみて下さいね。
まとめ
ふわっとしたLGBTQ+のイメージから、しっかりと意味を理解することができましたか?
LGBTQ+とは、多様なセクシュアリティの総称ではありますが、全てのセクシュアリティがこの枠に当てはまるとは限りません。
「性はグラデーション」とも言われるとおり、色々な性のあり方があっていいんですね。
もちろん、気分や環境の変化によって揺れ動くことだってあるでしょう。
型にはめ込むのではなく、多様な性のあり方を認められる社会になることで、生きやすい社会が作られていくはずです。
「日本LGBTサポート協会」では、全ての性的マイノリティの人の出会いをサポートしています!
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