LGBTQ+を支援する「アライ(Ally)」とは?意味を分かりやすく解説
みなさんは「アライ(Ally)」という言葉を聞いたことはありますか?
LGBTQが社会で広く認知され始め、会社などでもアライの輪を広げる活動が始まっています。
しかし、”LGBTQ”という言葉は聞いたことがあるものの、”アライ”に関してはあまり理解していないという人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は誰にでも理解しやすいように【LGBTQを支援するアライとは?】について解説していきます!
今の日本では約10人に1人の割合で存在しているLGBTQ当事者たち。
学校や職場でのアライの存在は彼らにとっても心強い存在です。
みなさんもアライを理解し、自身もアライの1人として”誰もが生きやすい社会”への実現に貢献していきましょう!
「アライ」とは?【多様な性を理解し、共に歩む仲間】
近年、LGBTという言葉が広く知られるようになり、社会における多様性の尊重が少しずつ進んでいます。
しかし、当事者たちが真に安心して暮らせる社会を実現するには、まだまだ多くの課題が残されています。
そのような状況の中で、「アライ」という存在が注目されています。
アライとは、「LGBTQ当事者たちの理解者・支援者」を意味する言葉です。
アライは、必ずしもLGBTQ当事者である必要はありません。
LGBTQに関する知識を深め、偏見や差別をなくそうと積極的に行動する人であれば、誰でもアライになることができます。
アライができることはたくさんあります。
例えば、
・LGBTQに関する知識を学び、理解を深める
・LGBTQ当事者への偏見や差別をなくすため、周囲の人々に声を上げる
・LGBTQ関連のイベントや活動に参加する
・LGBTQ当事者経営の企業や団体を応援する
・LGBTQ当事者と同じ権利が認められる社会の実現に向けて、声を上げていく
などが挙げられます。
アライの存在は、LGBTQ当事者たちにとってかけがえのないもので、彼らが安心して自分らしく生きられる社会を作るために、大きな力となります。
学校や職場でアライがいることでLGBTQ当事者は救われる
LGBTQ当事者たちは、学校や職場などのあらゆる場所で「偏見」や「差別」を受ける可能性があります。
このような状況の中で、アライの存在はLGBQT当事者たちにとって大きな心の支えとなります。
アライは、LGBT当事者たちが安心して過ごせる環境を作るために、さまざまなサポートをすることができます。
具体的には、
・LGBTに関する正しい知識を共有し、偏見や差別をなくすための啓蒙活動を行う
・LGBT当事者たちが相談しやすい環境を作る
・LGBT当事者たちがイジメやハラスメントを受けた際の支援を行う
・LGBTに関するイベントや活動の情報を共有する
というもの。
アライが当事者の学校や職場に1人いるだけで、彼らの人生や命を救うことになるかもしれません。(これは決して大袈裟なことではありません)
アライの存在は、LGBTQ当事者たちが孤立感をなくし、自分らしくいられる場所を見つけるために、非常に重要なんですね。
アライにできること
ここまでも、アライにできるサポートなどを挙げてきましたが、ここからはより具体的にイメージしやすいようにお話ししていきます。
より具体的に伝えることで、明日からあなたも実践できるはずですよ。
・書籍や映画などを通じてLGBTQに関する知識を学び、理解を深める
・LGBTQ講演やイベント活動に参加する
・LGBTQ当事者経営の企業や団体を応援する
・偏見や差別をなくすために声を上げる
・選挙に行くなど、積極的に政治へ参加する
それでは、これらを詳しくみていきましょう!
1.書籍や映画などを通じてLGBTQに関する知識を学び、理解を深める
まず、あなた自身のLGBTQに関する知識を深めるためにも、書籍や映画を通じて学ぶことをオススメします。
LGBTQに関する書籍は最近ものすごく増えていて、子どもにも分かりやすく理解できるものから、当事者が実際に執筆したものまで幅広くあります。
そのなかでも、自分が興味を持った本を選び読んでみましょう。
ただ単にLGBTQの言葉の意味を知るだけでなく、彼らの気持ちを理解するのにも役立つはずです。
一方、映画はよりリアルに当事者の日常をイメージすることができます。
特に、私が今オススメの映画は「ジェンダーマリアージュ」です。
最近では日本で同性婚訴訟も行われていますよね。
同性婚が認められた自由の国と言われるアメリカでも、かつてはこのような闘いを乗り越えてきました。
むしろ、このような闘いを乗り越えてきたからこそ「自由の権利」を掴んだのかもしれませんね。
興味のある方はぜひご覧ください!
2.LGBTQ講演やイベント活動に参加する
当事者のお話を聞いたり、実際に彼らと交流することでLGBTQを深く理解することもできます。
よりリアルな当事者の声を聞くためにも、一度はLGBTQ講演やイベントに参加してみてはいかがでしょう?
有名なイベントとしては、毎年6月に行われる「東京レインボープライド」などがあります。
ここでは大勢のLGBTQ当事者やアライの人が集まり、パレードやブースでの講演などの催しも行っています。
コミュニティーへの繋がりもできるので、関東にお住まいの方はぜひ参加してみて下さいね。
3.LGBTQ当事者経営の企業や団体を応援する
アライができることとして、LGBTQ当事者経営の企業や団体を応援するというのはいかがでしょう?
NPOを始めとして、日本にはさまざまなLGBTQを応援する企業や団体が存在しています。
私たち「日本LGBTサポート協会」も、LGBTQ当事者の出会いをサポートする団体の1つです!
あなた自身が当事者のご縁を結ぶ仲人としても活躍することも可能です。
もちろん、LGBTQ当事者の方も安心して理想のパートナーを見つけることができますよ。
「今年こそはパートナーを作りたい」と考えている方がいたら、ぜひ連絡をください!
相談はいつでも受け付けています。
↑LINEからでも大丈夫です!
4.偏見や差別をなくすために声を上げる
LGBTQに対する世間の認識も広まりつつありますが、残念ながら偏見や差別が全くなくなったわけではありません。
時には、SNSなどでも誹謗中傷などが書き込まれることも少なくありません。
あなたがもし、LGBTQ当事者が差別や偏見に晒されていたら、声をあげて守ることができます。
みんなの声が集まれば、きっと社会は少しずつ変わっていくでしょう。
5.選挙に行くなど、積極的に政治へ参加する
最後に、日本の制度を変えるには政治に参加することが必要不可欠です。
政治に参加すると言っても、難しいことではありません。
あなたが18歳以上であれば、「選挙」へ参加することができます。
ぜひ、LGBTQにも優しい社会を目指している政党へ投票しましょう!
「政治のことはよくわからない…」
「どこに投票したらいいの?」
という方は、以下のマリフォーさんのサイトを見て下さいね。
アライになるために
それでは、アライになるにはどうしたらいいのでしょう?
アライになるには特別な資格は必要ありません。
LGBTQに対する知識や理解があれば、誰でもなることができます!
LGBTQに関する書籍やウェブサイトなどを参考に、LGBT当事者たちの置かれている状況や、彼らが直面している課題について理解を深めましょう。
まとめ:誰もが生きやすく活躍しやすい社会へ
LGBTQ当事者が安心して暮らせる社会を実現するためには、アライの存在は不可欠です。
当事者たちにとってアライとは、「理解者であり、支援者であり、共に歩む仲間」です。
あなたも、今日からアライとして一歩踏み出してみませんか?
アライになることは、LGBTQ当事者たちへの理解と共感を深めるだけでなく、自分自身の視野を広げ、より豊かな人生を送るきっかけにもなりますよ。
誰もが生きやすく、活躍しやすい社会を作るために、あなたもアライとして行動していきましょう!