日本LGBTサポート協会の活動レポート

クエスチョニングの恋愛ってどんな感じ?クエスチョニングが抱える悩みと解決方法

LGBTQの「Q」であるクエスチョニング。

クエスチョニングとは、自分の性別が男性と女性のどちらなのかわからなかったり、自分の恋愛対象が同性と異性のどちらなのかわからない、揺れ動く人のことを指します。

そんな彼らでも、恋愛を楽しんだり、理想のパートナーと幸せなパートナーシップを築いている方は沢山いらっしゃいます。

しかし、クエスチョニングであるからこその恋愛の悩みや、将来に不安を抱える人も少なくありません。

そこで、今回は【クエスチョニングの恋愛】についてお話ししていきます!

「クエスチョニングだけど恋愛を楽しみたい!」、「パートナーを探している」という方はぜひご覧下さいね。

クエスチョニングとは?

LGBTQの「Q」は、”クエスチョニング(Questioning)””クィア(Queer)”の二つの意味があります。

どちらも、性的指向や性自認について、明確に定義づけられない、あるいは定義したくない人々を指す言葉ですが、ここでは「クエスチョニング」に注目して解説していきますね。

まず、クエスチョニングとは、自身の性自認(自分が男性なのか女性なのか、あるいはそのどちらでもないのか)や性的指向(誰に惹かれるのか)が定まっていない、もしくは意図的に定めていない状態を指します。

例えば、

「まだ自分のセクシュアリティについて十分に理解できていない」
「既存のカテゴリー(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルなど)に当てはまらないと感じる」
「性自認や性的指向が流動的で、時間とともに変化する可能性がある」

など、さまざまな理由でクエスチョニングを自認する人がいます。

クエスチョニングの人が抱える恋愛の悩み

ここまで、クエスチョニングの性のあり方を解説してきましたが、自身の性自認や性的指向が定まっていない彼らの恋愛はどうでしょう?

クエスチョニングの恋愛は、必ずしも性的指向が固定される段階であるとは限りません。

中には、自分の恋愛対象が流動的であることを受け入れて、固定的なラベルを付けずに恋愛を楽しむ人もいます。

とはいえ、多くのクエスチョニング当事者は自身の特徴的な性のあり方で悩む人が多いのも事実です。

そこで、以下に【クエスチョニングの恋愛の悩み】を5つにまとめてみました!

・恋愛対象が定まらない
・恋愛感情が複雑
・恋愛の仕方がわからない
・周囲からの理解が得られにくい
・将来への不安

1つずつ詳しく解説していきますね。

1.恋愛対象が定まらない

クエスチョニングの人は、恋愛対象が定まらないことがあります。

もちろん、個人差はありますが、性的指向が揺れ動いたりすると、それに伴って恋愛対象となる人も揺らいでしまう可能性があるからですね。

例えば、男性が好きなのか、女性が好きなのか、あるいはその両方なのかがまだはっきりわからないこともあるでしょう。

そのため、恋愛する際に「自分の恋愛対象は一体どんな人なんだろう?」と分からなくなってしまうこともあるようです。

2.恋愛感情が複雑

クエスチョニングの人は、他のセクシュアリティの人に比べて恋愛感情が複雑になる側面があります。

例えば、男性が好きなのか、女性が好きなのか、あるいはその両方なのか、わからないため、恋愛感情が誰に向いているのかわからなくなることが1つ。

そして、同じ相手でも「恋愛感情」と「友情」の2つの感情が混ざっていることがあり、自分がその人を本当に好きなのかどうか、判断が難しいことがあるようです。

3.恋愛の仕方がわからない

クエスチョニングは、ゲイやレズビアン、バイセクシュアルの人に比べると割合が少ないため、同じ境遇の人に相談できる機会が少ない傾向にあります。

そのため、自分の揺れ動く気持ちのなかで、どのように恋愛をしていくべきか迷うことも多いでしょう。

なかなか周囲から理解されるのが難しいセクシュアリティだからこそ、アドバイスをもらえる人がいないために恋愛の仕方が分からなくなるようです。

4.周囲からの理解が得られにくい

先程も触れましたが、クエスチョニングの性のあり方は周りから理解が得られにくいという傾向があります。

クエスチョニング恋愛の人は、周囲から「どっちが好きなの?」などと質問されることがあり、理解されにくいと感じることもしばしば。

実際、同性愛や異性愛が当たり前とされる社会の中で、自分の恋愛対象が定まらないことを理解してもらうのは難しいというのが現状です。

なぜなら、セクシュアルマジョリティの人にとっては「性自認」や「性的指向」は自然に認識できているため、揺れ動くという経験がないからイメージがしづらいんですね。

そのため、当事者からするとなかなか周囲からの理解が得られないことで苦労する人も少なくはありません。

5.将来への不安

クエスチョニングの恋愛では、「将来、自分が誰と恋愛するのか」、「結婚するのか」、「子どもを持つのか」など不安に感じてしまう人が多いのも特徴です。

周囲の人々が結婚や出産をしているのを見ると、自分もいつかは同じようにしたいと思う一方で、自分の恋愛対象が定まらないため、それがいつ実現できるのかわからないという不安を抱えることがあるようです。

そして時には、自分の恋愛対象が定まらないことを受け入れることができず、自分自身を責めてしまうことがあるため注意が必要です。

例えば、周囲の期待に応えようとして、無理に自分の恋愛対象を決めようとすることもありますが、それがうまくいかずにさらに悩んでしまうこともあるでしょう。

決して周りに流されずに、まずは自分で自分のセクシュアリティを受け入れることが大切です。

クエスチョニングの恋愛で悩みを解決する方法3つ

まず、クエスチョニングの人が幸せな恋愛をするには、以下の3つの方法があります。

・自分を責めない
・周囲に理解を求める
・情報収集をする

それぞれを詳しく見ていきましょう!

1.自分を責めない

まず第一に、自分自身を責めないことが大切です。

恋愛を始める前に心得ておきたいことは「自分を愛さないと、他人を愛せない」ということです。

クエスチョニングであることは、決して悪いことではありません。

多様なセクシュアリティの1つに過ぎないということを自分でしっかりと受け入れることが重要です。

そのための第一歩として、自分のペースで自分自身を理解していくといいですよ。

2.周囲に理解を求める

続いては、「周囲に理解を求めること」も幸せな恋愛をする上には欠かせないことです。

そして、あなたの理解者を見つけることは、あなた自身の心を楽にするためにも役立つでしょう。

そのためには、まず最初にあなたが信頼できる人に、自分の恋愛対象が定まらないことを打ち明けてみましょう。

理解してくれる人がいれば、気持ちが楽になるだけでなく、アドバイスをもらうこともできるはずです。

また、LGBTQに関する団体やコミュニティに参加することで、同じ悩みを持つ人と出会い、情報交換したり、支え合ったりすることができますよ。

3.情報収集をする

最後に、クエスチョニングに関する情報収集をしましょう。

インターネットや書籍などで、クエスチョニングの性のあり方や恋愛に関する情報を得ることで、自分が一人ではないことを知ることができます。

また、情報収集することで、自分の恋愛対象を理解し、適切なパートナーを見つけるのにも役立ちます。

私たち「日本LGBTサポート協会」では、全ての性的マイノリティの人の出会いをサポートしています!

もちろん、クエスチョニングの方も安心して理想のパートナーを見つけることができます。

「今年こそはパートナーを作りたい」と考えている方がいたら、ぜひ連絡をください!

相談はいつでも受け付けています。

お問い合わせ

↑LINEからでも大丈夫です!

まとめ:あなたらしい恋愛を楽しんで!

クエスチョニング恋愛は、周囲の理解が得られにくいという悩みを抱えやすいですが、決して悪いことではありません。

自分のペースで、自分自身を理解していくことが大切です。

情報収集や信頼できる人に相談することで、クエスチョニングが抱える恋愛の悩みを解決することができます。

自分自身を愛し、自分らしい恋愛を楽しんでくださいね!

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