日本LGBTサポート協会の活動レポート

同性カップルだけど子どもは育てられる?日本で同性カップルが子どもを迎える方法

LGBTQ+

「愛する人と子どもを育てたい」。

そのように考えるのは、決しておかしいことではありません。

同性カップルも異性カップルと同じように、愛するパートナーと一緒に子どもを迎えて「幸せな家族」を築きたいと願っています。

しかし、今の日本では同性婚が認められておらず、ロールモデルが少ないのが現実です。

欧米のように、同性婚が法制化されて「同性同士でも子育てするのは当たり前だよね」という文化ではないため、今まで多くの同性カップルが子どもを諦めてきました。

しかし、最近ではよくニュースやSNSなどでも子どもを持つ同性カップルを目にするようになってきました。

そこで、今回は【同性カップルだけど子どもは育てられる?日本で同性カップルが子どもを迎える方法】についてお話ししていきます!

「同性カップルで子どもを育ててみたい」、「パートナーと子どもを迎えて幸せな家庭を作りたい」と考えている人はぜひご覧くださいね。

同性カップルだけど子どもは育てられる?

同性カップルで子どもを本当に育てられるのか、気になる方は多いのではないでしょうか?

実際に子育てしている同性カップルのロールモデルが少ないからこそ、このような疑問を持つ方が多いのかもしれませんね。

結論から言うと、同性カップルでも子どもを育てることは可能です。

なぜなら、海外では多くの同性カップルが子どもを育てているからです。

彼らが子どもを持つ方法は様々ではありますが、異性婚をしたカップルと同様に子育てができています。

もちろん、日本国内でも子どもを育てる同性カップルは存在します。

海外に比べてまだまだ数こそ少ないですが、近年SNSなどで見る限り、同性カップルで子どもを持つケースが増えてきたのは明らかです。

これは「同性カップルでもしっかり子どもを愛し、幸せな家庭を築くことができる」という証明ではないでしょうか。

しかし、なかには「同性カップルってどのようにして子どもを迎えたの?」と疑問に思う人も多いかと思います。

そこで、次章では”同性カップルが子どもを持つ方法”を紹介していきます。

日本で同性カップルが子どもを迎える方法

LGBTバートナー探し

同性カップルで子どもを迎えるには「第三者からの精子、もしくは卵子提供」が必要となります。

なぜなら、みなさんもお分かりの通り同性同士では自然な妊娠はできないからですね。

女性カップルの場合、知人や友人、家族、もしくはSNSで募ったボランティアから精子提供を受けることが多い印象です。

女性は子どもを身籠ることができるので、精子提供を受ければ比較的妊娠まで辿り着ける人も多いです。

もちろん、精子提供を受けた後は自分自身でシリンジ法をする人や生殖補助医療が受けられる病院で「人工受精」や「体外受精」を行う人もなかにはいます。

しかし、今の日本ではそもそも「同性婚」が認められておらず、生殖補助医療を受けられる病院は極端に少ないのが現実です。

そのため、同性婚が認められていて、同性カップルでも生殖補助医療を受けられる海外で不妊治療を行う人も稀ですがいらっしゃいます。

一方で、男性カップルの場合はどうでしょう。

男性の場合は、「卵子」だけでなく「母体」も必要です。

そのため、海外で代理母出産を行うという選択肢があります。

精子提供に比べると、その過程は難しくお金もかかります。

しかし、「精子提供」にしろ「卵子提供」にしろ、自分たちと血縁関係を求めるならそのような選択がいいでしょう。

一方で、「養子縁組」という方法もあります。

日本でも過去に男性カップルが「養子縁組」で子どもを迎えたケースがあります。

そもそも養子縁組には2つの種類があり、「普通養子縁組」と「特別養子縁組」があります。
普通養子縁組の場合は、子どもを家族の一員として迎える方法であり、実の親との関係は継続されます。

一方で、特別養子縁組は養親の戸籍に入り、養親の子どもとなります。

そして、実親との親子関係は消滅します。

現在の日本では、婚姻関係のある夫婦にしか「特別養子縁組」は許されていません。

そのため、養子縁組で子どもを迎えるなら「普通養子縁組」となります。

いずれにせよ、同性カップルが子どもを迎える方法はいくつか存在します。

パートナーと話し合って、自分たちに合う方法を探すことがベストですね。

同性カップルの子どもは「かわいそう」なのか?

度々、SNSなどでも「同性カップルに育てられる子どもがかわいそう」という言葉を目にします。

しかし、実際同性カップルの子どもは、異性カップルの子どもと同様に幸せに育つことができます。

子どもにとって大切なのは、愛情に包まれた環境で育つことです。

同性カップルであっても、子どもに十分な愛情を与えることは可能です。

むしろ、多様な家族の形に触れることは、子どもにとって視野を広げ、個性を尊重する心を育む貴重な機会となります。

「子どもがいじめられるのでは」

と心配する人もいますが、そのような社会を変えていくのが大切です。

これからは多様性の時代です。

「いろんな人がいていいんだよ」と子どもに伝えられるような社会になっていくことが求められるでしょう。

子どもに「同性カップルであること」をどのように伝えていくか

子どもに「同性カップルであること」を伝えることは、大切な家族の絆を築くための重要なステップです。

もちろん、子どもに伝えるor伝えないのもカップルの考え方次第ではありますが、子どもは必ずあるタイミングで自分たちの家族の形を理解するようになるはずです。

そんな時に、大人たちができることは、隠さずに誠心誠意子どもと向き合うことが大切です。

しかし、「子どもにどのように伝えたらいいか分からない」と悩む人も多いかもしれませんね。

そこで、以下は【子どもに伝える際のポイント】をまとめてみました。

・子どもの年齢や理解度に合わせた言葉で伝える。
・ありのままの自分を受け入れることの大切さを伝える。
・偏見や差別に対する理解を深める。
・周りの人に理解を求める。
・絵本や動画などを活用したり、家族で話し合ったりする機会を設ける

このような方法があります。

やはり、1番大切なのは子どもの年齢や理解度に合わせた言葉で伝えることです。

例えば、幼児期には「ママとママ/パパとパパは特別な関係なんだ」と簡単な言葉で伝えます。

そして、小学校低学年になると、同性婚やLGBTQ+に関する基本的な知識を伝えるようにします。

さらに高学年になると、家族のあり方や多様性についてより深く理解できるように伝え、
ありのままの自分を受け入れることの大切さを伝えましょう。

それと同時に、学校や地域の人に理解を求め、協力を得ることも大切です。

同性カップルの子どもを持つ親の会などに参加するのも良いでしょう。

大切なのは、子どもが安心してありのままの自分を受け入れられる環境を作ることです。

まとめ:同性カップルでも子どもを育てられる!

同性カップルでも、子どもを育てることは可能です。

今は様々な方法で子どもを迎えることができ、幸せな家族の形を築くことができます。

大切なのは、「周囲の理解と協力、そして家族の絆」です。

愛する人と共に、自分らしい人生を歩んでいきましょう!

この記事が、同性カップルの子どもに関する疑問や不安を解消し、幸せな家族の形について考えるきっかけとなれば幸いです。

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